またまた行ってきたよ!シリーズです。日付は2009/2/22。シングルモルト好きなら誰もが知ってるウイスキーの祭典。今年も行ってきましたのでレポしたいと思います。超長文ご容赦。
今回は既に東京住まいなので、日帰り新幹線ということはなく普通通りに起床。会場が近いのはいいことです。10時半過ぎに着いたら前回ような長蛇の列はなくスムーズに入れました。お土産(テイスティンググラス)を餌に、あらかじめ同意書をネット上で書かせて持参させるというウィスク・イーの作戦勝ちでしょうか。あ、今回もウコンの力を仕込んで挑んでいます。
入ったら例年通りウイスキーアワードがやっていましたが、今回はあまり見どころなし。終わった瞬間から各ブースの試飲開始なのですが、いきなりホール全体にウイスキーの香りが立ち込めます(笑)。この香りがダメな人はノックダウンだろーなーと思いつつセミナー前の1杯を探したところ、今回は伊勢丹のブースが初めて出ていました。新宿伊勢丹地下のバーカウンター繋がりか、と思って見たらいつもバーカウンターにいる女性の店員さんも駆り出されてます。というわけで1杯目に選んだのがコレ。
(番号はいつも通り、この日のうちの何杯目かを指します(笑)。いい加減な1行コメント付きです)
1. イチローズモルト“伊知郎18年”
熟成感があり甘め。結構いいかも。
さてさて、意外と最初のセミナーまでは時間がありません。ちゃんとトイレに行ってからMaster Class5のキルホーマン蒸留所の部屋へGo。とは言え、今回は取ったセミナーが1Fのものが多かったので移動は楽だったかも。
キルホーマンは2005年にアイラ島にオープンした最新の蒸留所。まだ「ウイスキー」と呼べる製品は出ていません。私の家には以前新宿伊勢丹地下で買った、キルホーマンのニュースピリッツのミニチュアボトルが置いてありますが、まだ開けてません(^^; というわけで味わいの知識無しで挑んでみました。
写真は蒸留所マネージングディレクターのアンソニー・ウィルズさん。喋るのが好きな人っぽく、通訳さんが全然追いつけないくらいにいろいろ喋ってました。英語がそのまま聞ければもっといろんな情報が入ってそうでしたが、まあ仕方ありません。
キルホーマンの一番のポイントは、蒸留所のファームで大麦を育てていることにあるようです。とは言えそれが原料の全てをまかなっているわけではないのですが、「オプティック種だがちょっと甘く、そしてコクのある大麦を作りたい」と仰っていました。
生産量は年間9万リットルほど。かなりこじんまりとした蒸留所です。年間46週間稼働していて休みはないそうです。水は軟水、珍しくモルティングもやっています。ウォッシュバックはステンレスだそうで、「木製のものも考えたが、ほぼ味は変わらない。ステンレスは効率が良く長持ち」とのことでした。ポットスティルは小さくて背が高くネックがあるタイプ。ライトでフルーティな味わいを目指しているようです。
テイスティングは5種類。左上から右へ順番にどうぞ。
2. ニュースピリッツ2008年12月蒸留(63.5%)
アルコールの刺激、ドライ、ブドウのようなニューポット香。
3. ニュースピリッツ2007年12月蒸留(62.4%)
6週間寝かせたもの。ちょっとクリーミーだがブドウ香も残っている。
4. 1年熟成フレッシュバーボンカスク(62.5%)
バニラ、バターのような味わい
5. 2年熟成フレッシュシェリーカスク(62.0%)
ちょっと色が付いている。レーズン、どぎつい甘さ。
6. 2年熟成フレッシュバーボンカスク「Anticipation」(62.0%)
苦味のバランスがよくスモーキー。今回の中ではイチオシ。
全般的に、スモーキーさが支配しており、潮っぽさはありません。あと共通的な味わいとして、フィニッシュがシャープなのが印象的なモルトでした。3年物が今年の9月にリリースとのことで(度数は46%!)、またじっくり味わっていきたいと思います。
というわけで1回目のセミナー終了。メインホールに戻っていよいよ本格的にブース巡りです。まずは入って右のリカーズハセガワから。東京駅八重洲口地下のお店はあまりにも有名ですね。お店でも有料試飲できるのですが、カウンター形式じゃないのでいろいろと試しにくいのが玉に瑕でしょうか。
7. クライヌリッシュ10年1996リカーズハセガワオリジナル(59.6%)
甘く、結構オイリー。ボディは厚め。
次は河内屋さん。ボトルリストはありませんでしたが好きなポートエレンが2本置いてあったので両方とも試飲(^^)/
8. ポートエレン19年プロベナンス
シェリーのエグみが気になる。
9. ポートエレン23年プロベナンス
甘さとのバランスが良い。こっちの方が好み。
このブースの並びの一番最後に、丸氷を作るための製氷機メーカーがいつもいるんですが何なんでしょうか。一般人はそんなもの要りません。というわけでスルーしてグレンリヴェットへ。Web上でコニサー・クラブなるものをやっているらしく、登録してみるのも面白いかも。ボトルはというと目新しさゼロ。ナデューラを飲むのもなぁ、と思い18年をチョイス。
10. グレンリベット18年(オフィシャル)
ボトル変わってから飲んだっけ?甘くて美味しいです。
ここでホール全体を見渡すと、結構人が増えてきた感じです。その中でも盛り上がっているのがチョコレートのブース。というわけでどれどれ・・・と近寄ったらチョコではなくウイスキーを渡されました(笑)。100%ChocolateCafeという明治製菓がやっているカフェのようですが、出している56種類のチョコレートにシングルモルトをどう合わせるか、という感じでブースを出しているようです。差し出されたのはラフロイグの10年。それとNo.35のチーズのチョコを合わせてみました。
11. ラフロイグ10年+No.35チーズ
チョコといっても結構塩っぽくベタベタに甘くない。んで意外に合う。
結局後でブースに戻ってきて、No.35チーズのチョコを3つ買っちゃいました(笑)。比較的辛党(というかドライ党)の私ですが、こんな塩味のチョコだったらいいかも。自分の家にも定期的に仕入れたいなと思います。
ダンカンテイラーのブースを見たら顔馴染みのマーク・ワット氏(以下マークと記載)がいません。セミナー終わって一休みかな?サントリーのブースもいろいろ見てみましたがあまり気になるボトルはなし。今回も希少なボトルは有料試飲が多かったのですが、セミナー3回参加だと有料試飲まで胃が持たず、有料試飲に必要なバウチャーが使い切れそうにない感じがしたので全て見送りました。
というわけで次はアサヒのブース。ニッカは全く新しいボトルなし。ハイランドパークの長期熟成ものが有料試飲になってて残念な限りでしたが、その中でも初めて見かけたアードモアをチョイス。
12. アードモア新ボトル
クォーターカスクによるダブルカスク熟成だとか。暖かいが熟成感あり過ぎ。
隣のトマーティン(というか国分)のブース。こちらは長期熟成ものを奮発していていつもお世話になってます(笑)
13. トマーティン33年1975(47.9%)
長期熟成のドライな味わいとあったかさ。
次もオフィシャルものでタリバーディン。マイナーモルトのオフィシャルリニューアル化が続きますね。樽や年数違いで3本ありましたが、あまり違いが分からず(この頃はメモの字もグダグダで結構酔ってたかも)結局これをチョイス。
14. タリバーディン1993シェリーフィニッシュ
元々はドライな酒質にシェリーが加わりいい感じになってます。
対面にあった信濃屋のブース。ここは結構気合い入れていろんなボトルを並べてました。知らないボトルばっかりで迷いましたが、イチローズモルトのミズナラ樽ということでチョイス。
15. イチローズモルト ジャパニーズオーク「1番」(61.2%)
今のところ一番美味いかも。スッと入ってくる感じ。
ぐるっと戻ってきてまた伊勢丹のブース。これも飲んだことあるような気がするけどいいや。
16. アラン サシカイアカスク
軽い甘さ。(メモ書き適当すぎ!)
というわけで、2回目のセミナー前ですがちょっと飲み過ぎたかもしれません。次のMaster Class11はアラン蒸留所です。
右の人はユアン・ミッチェルさん。アラン蒸留所のマネージングディレクターだそうです。かなり分かりやすい英語を喋る方でした。さてアラン蒸留所は1995年に開始した蒸留所。1995/06/29 14:29に最初の蒸留液が流れ出たそうです。アラン島は歴史があり、古くは島の南側に50以上の非合法の蒸留所があったとか。作り方はピートを焚いておらず、そしてポットスティルが背が高くネックが細いこともあり、ライトでミディアムボディの酒質のウィスキーを目指しているようです。
テイスティングは6種類。こりゃ酔うな~と思いつつも試飲していきます。
17. アランモルト10年
6割シェリーで4割バーボン樽。この比率がいいんでしょうね。breakfast whiskyだそうです(ぉぃ
18. ロバートバーンズ生誕250周年記念ボトル
ロバートバーンズは子供が13人、妻が3人いたとか。ゆったりとした甘さ、breakfast以前のwhiskyだそうで(ぉぃ
19. アランモルト12年
シェリー樽熟成とバーボン樽熟成を合わせ、最後の10ヶ月をフレッシュシェリー樽で熟成しているとか。チョコレート、シェリー、バーニッシュ(炙った木?)
20. ピーテッド アラン2004バーボンカスク(60.0%)
ピート香があり全然違う!甘く、でも後味はピーティ。
21. アラン バーボンカスク1998(56.5%)
アメリカンオークで熟成。スムースではちみつのような甘さ。上とかなり悩みましたがアランの中ではこちらを一番に推しておきます。
22. アラン シェリーカスク1998(54.4%)
シェリーですがまとまりよくて良い。
最後には「ぜひアラン島に来てこのモルトを味わって欲しい」と仰っていました。確かに現地の気候や風土を知った上で飲むのって最高ですからね(日本でも、山崎蒸留所ではそれを非常に感じました)。いつかゆっくりとスコットランドを旅して現地で味わえればいいのですが・・・(私の夢です)。いつになることやら。
さて2回目のセミナーも終了してちょっと空き時間。既に昼はとうに過ぎているし、ここらへんでベヌーゴのサンドイッチを食べておかないと後がキツいです。というわけでサンドイッチも貰ってホールから外に出て小休止。今回はチキンサンドを食べましたが、前回のしょーもない代物に比べれば幾分かはマシでした。その後のホールでの試飲は、次のセミナーを考えてちょっと少なめに。
23. 響21年
ウィスキーアワードに選ばれていてかつ無料だったので選択。やはり美味い。
24. オーヘントッシャン12年
ボトル変わってました。Classic・12年・18年・ダブルマチュアードが置いてありましたが12年を選択。飲みごたえがありなかなか。
25. グレンファークラス105
WSJのブースで、梅田阪急でお世話になった渡辺さんと喋りながら。大好きなモルトです。
その間にもチラチラとダンカンテイラーのブースを見ていたのですが、やはりマークがいません。うーん最後のセミナーから帰ってきてから会えるかな?と不安に思いながらセミナールームに行きかけると、前からマークが来ました!気付くかな?とマークと目を合わせると「Hello!」と声を掛けてくれ、ちょっと英会話モード突入です。(以下英語でのやり取り)
マーク:元気か?
私 :ああ。
マーク:ダンカンテイラーは飲んだか?
私 :まだだ。
マーク:じゃあ今から飲みに行こうよ。来いよ。
私 :今からセミナーなんだ。
マーク:そうか、また後でな!
私 :また後で!
やったー覚えててくれた!というわけでウキウキとセミナーへGo。マークとは梅田阪急の英国フェアのテイスティングカウンターで毎年いろいろウィスキーを飲ませてもらって顔を覚えてくれた間柄ですが、年に1、2回会ってお互いウィスキーが好きなことを確認し合うだけでも嬉しいものですね。
というわけでMaster Class15のベンリアック蒸留所のセミナーへ。ベンリアックはスペイサイドの中でも比較的好きな蒸留所です。講師はジュームズ・コーワンさん(写真の真ん中の人)。年齢は若めの方でしたが自分のウィスキーに自信を持っているようで非常に力強い話し振りが印象的でした。
ここでは大麦が2種類登場しました。最初のは甘みがないもの、次のはモルティングをして甘みがあるもの。正直なところ「そう言われれば確かにちょっと違うかな?」という感じでしたが、なかなか大麦を味わう機会はないのでいい体験だったと思います。
さてテイスティング。グラスは右上→左上→上→下→左下→右下という変則順です。
26. ベンリアック12年シェリーウッド(今年前半に発売予定)
シェリーウッドは初めてだそうです。シェリーでスペイサイドの典型。リッチで美味しい。
27. ベンリアック16年
バニラ、フルーティ。これはいい感じ。
28. ベンリアック20年
きれいなゴールド、ちょっとピートを焚いているそうですがスムースで最後までフルーティ。
29. ベンリアック キュオリアシタス10年
ピートを焚いたスモーキーなモルト。スペイサイドのこの味わいは意外とあっさりで面白い。
30. バーニーモス インテンスリーピーテッド(48%)(今年後半に発売予定)
3年ものだとか。アイラっぽいけどフィニッシュは穏やか。
31. ベンリアック1977 モスカテルカスク(54.9%)
いいワインの香り。やはりスペイサイドとこういう味わいはよく合う。この6種類の中ではイチオシ。
セミナーが終わってから、「以前はそんなに種類がなかったが今はいろいろ出している。どうして?」と聞いてみたところ、「いろんな味わいを出して、いろんな人にそれぞれ自分の好みの酒を飲んで欲しいんだ」と仰っていました。古くから味を変えない蒸留所もあれば、新しいことに果敢に挑戦する蒸留所もある。その後者に当たる蒸留所として、今後も頑張って欲しいと思います。
さて、これで今日のセミナーは全て終了。後はいつも通り気が済むまで飲んで帰るだけです。もう既に30種類を超えているのでかなり酔っぱらい。ここからのテイスティングメモはかなりヨレヨレの字になってます(^^;;;
とりあえずはまだ元気なうちにダンカンテイラーのマークの元へGo。今度はさすがに居ました。再度挨拶した後に「今日のベストモルトを!」と言ったら出てきたのが有料のコレ。いや有料試飲のバウチャー持ってないんだけどな~と思っていたら、マークが唇に人差し指を当て「シーッ」とジェスチャーして、なんとタダで飲ませてくれることに!やったぁ!これぞ顔馴染み特権。横で見ていたハイランダーイン東京の鈴木俊之さんも笑ってました。
32. マッカラン1969 From Huntly to Tokyo
とんでもなく美味い!長期熟成とフルーティさのバランスが絶妙。間違いなく今日のベストモルトでした。さすがマーク。
横にいた鈴木さんもこれまた梅田阪急の英国フェア繋がりです。東京に転勤になったことですし、一度お店にお邪魔せねば。今日の担当はビールの有料試飲だったようで、有料試飲スルーの私としてはちょっとした会話だけさせて頂きました。
後は再度ブースを見回りながら気になったボトルを飲み続けます。
33. マッカラン ファインオーク12年
甘ったるくないけど好みかというと微妙。まあオフィシャルよりか良いかな。
34. イチローズモルト ニューポット(冷却液温度30℃)
35. イチローズモルト ニューポット(冷却液温度60℃)
どちらも飲みやすい。違いはさっぱり分からん。酔ってる時にこんなマニアックなテイスティングをやるもんじゃありません。
36. イチローズモルト ニューポット6ヶ月
フルーティな味わい。
37. シンジケート58/6公表シングルモルト グレングラント
日本酒に近い雰囲気が?
38. MacPhunn(?)
名前も怪しいしどのブースで飲んだかも覚えてない。味はファークラスっぽいけど蒸留所は秘密らしい。
39. エヴァンウィリアムズ シングルバレルヴィンテージバーボン
この時間になると何故かスコッチに飽きてくるのでチョイス。しっかりしてておいしい。
40. ニッカピュアモルト レッド
ホワイトとブラックは飲んだことあるのでレッドを。淡いシェリーでまあまあ。このシリーズを常備している酒屋が欲しい。
41. ロングロー14年
締めにチョイス。さっぱりでいい感じ。
というわけで今回は41種類!飲み尽くしました(去年よりも増えてるし・・・)。余裕があれば閉会までいようかと思っていたのですが、全くダメな感じだったので諦めて撤退しました。まあ開会からずっといるんでそこらへんは仕方ないですね。
あと今回も土屋守さんの新刊をサイン入りでゲットしましたが、秋に大阪で手に入れたモルト本もまだ読んでいないんですよね。ゆったりできそうなカフェと、暇な時間をなんとか見つけて読んでみたいと思います。
そんなこんなでいつも通り盛大なウィスキーの祭典でした。今年もウィスキーにとっていい年でありますように、そして私も引き続き美味しいサケを飲み続けられるよう、身体の方もいたわりながらシングルモルトと楽しく付き合えればいいなと思います。
以上、超長文レポートでしたっ。
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